【時習26回3-7の会 0222】~〔 2つの感動! 〕「1月23日:神戸~兵庫県立美術館『小磯良平記念室』&『ウィーン美術史美術館・静物画の秘密展』を見て」「1月23日:愛知県芸術劇場『ランラン・ピアノリサイタル』を聴いて」
■今泉悟です。 皆さん如何お過ごしですか。 さぁ、今日も【2637の会】会報【0222】号をお送りします。
金子君、菰田君、山中さん、時習26回生「新年会」CD写真集はお手許に届きましたでしょうか。1月23日現在、4名の方が転居先不明で戻って来てしまいましたが、そのうち3名は既に連絡が取れ、今日再度配送しました。あとお一人、転居先不明の方も同窓会35周年記念旅行企画委員長の矢野君にmialで訊ねたら早速調べてくれ判りました。我等が同期の情報網も満更捨てたものじゃぁありません。これで1月3日の時習26回同窓会「新年会」記念CD写真集は明日全員に配送完了予定です。何はともあれ「ホッ」としました。
記念CD写真集は、「元気であった五十路」記念としてでも活用され喜んで頂ければ幸甚です。送付した皆さんのうちの何人かから時習26回生「不老荘」掲示板やお葉書等にてお礼を頂戴しました。作った甲斐がありました。(安堵)(笑)
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さて、「今、時節は『大寒』」の話題からお届けします。『大寒』という言葉を聞くと、前にもご紹介したことがありますが、小生、俳人飯田龍太(以下敬称略)の次の作品を思い浮かべます。
【解説】この作品は極めて写実的・直截的な句である。飯田龍太の故郷である信州境川村は雪国。『大寒』の頃、作者は山の高みから自分の住む村を眺める。すると、確り冷え切った大気の中に、よく知った村の家々がはっきりと見える。詠む者にも、純白に覆われた山里の寒村の一戸一戸の家が眼に浮かぶ、名句である。
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大寒の一戸もかくれなき故郷 飯田龍太
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■続いては、今回の【2637の会】《会報》は、掲題・副題にあるように、久々に「一日に二度『感動!』した」話をお伝えします。
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実は、小生、先週23日、社用で取引先で港湾荷役業界最大手K社会長のお別れの会に参列のため神戸市内のホテル・オークラ神戸へ一日出張した。参列者は3千人を超えていたであろうか。大変な人数の「お別れの会」であった。
そして小生、時間の都合をつけてその帰り、折角神戸まで来たのだからと、近くにある「兵庫県立美術館」に立ち寄ることに。
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『ウィーン美術史美術館所蔵~静物画の秘密展』リーフレット

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そこでは、丁度今、企画展〔『ウィーン美術史美術館所蔵・静物画の秘密展』〕が開かれている。添付写真の(№07)リーフレットにある様に、目玉は「ベラスケス『薔薇色の衣装のマルガリータ王女』」。スペイン画家の巨匠ベラスケスの傑作とされる作品である。今回のこの静物画展は美術史を勉強する意味においては貴重な展覧会であったが、作品が全体的に暗く、好き嫌いだけで言えば今一つの感がであったというのが正直なところ・・。
一方、同美術館には、常設展の一室に神戸が生んだ日本人西洋画の巨匠「『小磯良平』記念室」があり、小生、前から是非一度直に見たかった彼の代表作『斉唱』(1941年)と『T嬢の像』(1926年)をじっくりと見ることが出来た。これが、今日『感動!』したまずはその一。添付写真の№01~06をご覧下さい。
この美術館は、見る者に大変寛容で、常設展チケットの裏面に「フラッシュを使わなければ、常設展の写真撮影が出来る」旨書いてあった。正直、これにはビックリと同時に感激(!)した。(但し、携帯電話の使用が禁止されているため、携帯電話のカメラはフラッシュなしでも使用不可なので念の為)
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01『斉唱』(1941年)


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02『T嬢の像』(1926年)


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03『自画像』(1926年)

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04『静物』(1935年)

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05『腰かける婦人像』(1938年)

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06『洋裁する女達』(1939年)

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早速、係員に確認した上で撮影したのが№01~06の添付写真の絵である。ただ、やはりフラッシュを使わないと採光不足となり、実際見たものとこれら写真とは色彩が違うのは残念である。が、これは仕方がない。写真撮影出来たことだけで幸運である。そこで皆さんには、『斉唱』と『T嬢の像』の二品については、綺麗な添付写真〔№01aと02a〕を添えておきましたのでそちらもご覧下さい。二品とも、クセのない、実に気品に満ちた傑作であると思いますが、皆さんは如何思われますか?
因みに、小磯良平氏は、先日《会報》にてご紹介させて頂いた荻須高徳氏と、東京美術学校の藤島武二教室の同期。小磯氏は学生時代の1926年に制作した『T嬢の像』が第7回帝展の特選となった。『小磯良平』・・小生、心底大好きな日本人西洋油彩画家である。
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■続いては、さらに23日の後刻、神戸を後にした小生、夕刻名古屋で途中下車し、愛知県芸術劇場コンサートホールへ直行した。掲題・副題にある様に『ランラン・ピアノリサイタル』を聴くために・・。ランランは、北京五輪・開会式でも演奏した、今、注目度№1の新進気鋭のピアニストで、前から是非一度聴いてみたいと思っていた人物である。彼の名である「ラン・ラン」は、昔、上野動物園にいたパンダの名前みたいですね。(笑) 因みに、英語表記は Lang Lang 。中国語では『郎朗』。彼は、1982.06.14 生まれだから、まだ若干26歳。中国遼寧省瀋陽出身。既に、ウィーン・フィルやベルリン・フィルはじめ米国のトップ・オーケストラ全てと競演。指揮者も、小澤征爾を始め、ズビン・メータ、ブーレーズ、ゲルギエフ、マゼール、ラトル、ムーティ、ケント・ナガノ、テミルカーノフ等著名指揮者と競演して来ている。若干26歳にして、この華々しい実績!凄い!(笑)
23日の演奏曲目は、モーツァルト『ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K333』、シューマン『幻想曲 ハ長調 Op.17』ほか・・。一曲目のモーツァルトのピアノソナタ演奏し始まった瞬間、小生の脳内に落雷の様な凄い衝撃が走った! 彼は、予想を遥かに超えた卓越した演奏技術を持ち、聴く者の心を捉えて離さない。彼の演奏を聴いていて「素晴らしい!」あまり武者震いが止まらなかった。(汗)(笑)
小生、ピアノ・リサイタルを聴いて、これまでこれほど感動したコンサートはなかった。モーツァルトのピアノソナタは、綺麗な演奏は沢山聴いて来たつもりであるが、これほどダイナミックにそして精緻、かつ美しく演奏したものを聞いたことがない。
20世紀のピアニストの巨匠としては、A.ルービンシュタイン、W.バックハウス、V.ホロヴィッツ等がいる。そして、その後を引き継いだ巨匠としては、V.アシュケナージ、M.ポッリーニ、M.アルゲリッチ等がいる。しかし、さらにその後を背負って立つのはこのランラン(郎朗)だ、と、この時確信した。
二曲目のシューマンの幻想曲は、シューマンをして自作の最高傑作と言わしめた名曲であるが、この日会場でちょっとしたハプニングが起きた。
この曲は全曲は第三楽章まであるのだが、第二楽章が演奏終わった途端、館内から感動のあまりか、大拍手と歓声が沸き起こったのである。この第二楽章は、昔《凱旋門》という標題が冠されたことがある様に大変勇ましい曲で、確かにフィナーレみたいなところはあるのだが・・。(笑) だから、聴衆は最終楽章と間違えたのかもしれない。でも、この日の大拍手は、彼の名演に対する、聴衆の感動と、彼への賞賛を惜しみなく表現したものだと理解したい。それほど、「ランラン」のコンサートは感動的だった。これが今日二度目の『感動!』。
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【後記】■今日は、【2637の会】関連の話題がないため、毎度のことですが、ほぼ小生の勝手な話題提供で終始しました。恐縮です。(笑)(汗)
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最後に、小磯良平氏の『T嬢の像』に関連して、彼の画文集『絵のように 永遠に 美しく』の中から、彼の二女嘉納邦子氏が、エッセー『父・小磯良平の思い出』で次のように、彼とT嬢とのエピソードを紹介しているのでご覧に入れて締め括りとします。
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〔 《T嬢の像》が描かれるまで 〕
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良平と「T嬢」(敏子)は三つ違いのまたいとこの関係であった。 幼い頃は両方の家が敬虔なクリスチャンであったため、日曜学校や教会で顔を合わせ、クリスマスと新年は祖父母の家で一緒に過ごした。
月日が経ち、二人は若者に成長する。須磨で偶然、再会し、良平は美しくなった敏子を見初めた。ピアノ教師であった敏子にピアノのレッスンを受けたり、彼女の兄を交えて音楽会に行ったりしても、二人きりで出かけることはなかった。
「敏ちゃんは心の美しさが顔に出ている」と、良平は敏子をモデルに絵を描くようになった。(中略) その後、良平の家の応接間で描かれたのが《T嬢の像》である。「お迎えに参りました」という良平の名刺を持った人力車が毎日、敏子を迎えに来た。良平は敏子に自ら選んだ白地の着物を纏わせ、そして「ドボルザークの『新世界』をかけた敏ちゃんの顔が綺麗になる」と言って、必ずレコードをかけて制作にとりかかった。
《T嬢の像》のモデルは目線を窓の方に向けている。仕上げの段階で、良平は、窓の外を飛ぶ蜂に敏子が目をやった瞬間を描いた。
良平はこの絵を帝展に出品し、それが特選となる。そして展覧会ではこの絵の前に大勢の人が群がり、昭和天皇も鑑賞なさった。良平は「敏ちゃんをこの場に連れて来たかった」と思った。
養母の反対に逢い、二人は結婚を許されなかった。良平は傷心のままフランスに旅立ち、両家の付き合いは途絶えた。
(中略)
今までこの絵にはどうしてこれほどの優しい空間が感じられ、豊かな時間が流れているのかと不思議に思っていたが、敏子さんのお嬢さん、吉国寿美子さんにお母様の思い出として、良平とT嬢にまつわるエピソードを聞かせて頂き、納得した次第です。(了)(2006年3月)
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【筆者comment】
やはり、「名作に恋愛あり」かな・・。人は「ときめき」を感じると何でも意欲的になる。インスピレーションが湧き、創作意欲がかきたてられる。「ときめき」はいくつになっても大切にしたいものである・・。ホント!(笑)
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最近頂戴していない【2637の会】の皆さんからのお便りを首を長くしてお待ちしています。ハイ。
では、また・・。(了)
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