« 【時習26回3−7の会 0605】〜「06月18日:松坂屋美術館『郷さくら美術館所蔵/美しき花鳥風月‥現代日本画名品展』を見て&古川美術館『開館25周年記念展 花鳥の宴』展を見て」「06月18日:愛知県芸術劇場concert hall/ローマ・イタリア歌劇団:G. Puccini(プッチーニ)『La Boheme(ラ・ボエーム)』を見て聴いて」 | トップページ | 【時習26回3-7の会 0607】~「06月25日:メナード美術館『版画と彫刻collection‥表現×個性‥』展を見て」「06月25日:名都美術館『道〔祈り・暮らし・人生〕』展を見て」「06月25日:愛知県技術劇場concert hall『山田和樹指揮/バーミンガム市交響楽団(The City of Birmingham S.O.)』演奏会を聴いて」「水野和男『過剰な資本の末路と、大転換の未来』を読んで」 »

2016年6月24日 (金)

【時習26回3-7の会 0606】~「06月18日:三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館『浮世絵版画特別展‥廣重 冨士三十六景の世界』を見て」「宮崎正弘『「中国大恐慌」以降の世界と日本』を読んで」「06月23日:『時習26回生ミニ同窓会』開催報告」

■皆さん、お変わりありませんか? 今泉悟です。
 今日も【時習26回3-7の会 0606】号をお送りします。

■今日最初の話題は、06月18日に前《会報》にてお伝えした松坂屋美術館と古川美術館の企画展を見た後立ち寄った、三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館にて開催中の『浮世絵版画特別展‥廣重 冨士三十六景の世界』についてである。
 当該貨幣資料館は、名古屋市東区赤塚交差点南西にある。
 本展は、三菱東京UFJ銀行発足10周年記念企画の特別展。
 旧東海銀行が保有する歌川(安藤)廣重「冨士三十六景」全揃と、葛飾北斎(1760-1849)「冨嶽三十六景」から特に有名な11作品が参考展示されていた。
 葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、歌川広重が「冨士三十六景」を制作するに当たって念頭に会った傑作である。
 だからという訳ではないが、廣重の「冨士三十六景」も確かに良かったのだが、流石に大天才北斎の「冨嶽三十六景」の前では霞んで見えた。
 其処で今日は、企画展のmainの作品群、歌川広重「冨士三十六景」ではなく、葛飾北斎の『冨嶽三十六景』の作品をご紹介したい。
 「冨嶽三十六景」と言えば、人気の三役『神奈川沖浪裏』『凱風快晴』『山下白雨』が夙(つと)に知られていた。
 更に「桶屋の富士」として有名な人気作品『尾州 不士見原』、ご当地 吉田(現・豊橋)の茶屋から見た富士を描いた『東海道 吉田』の2点をご紹介する。
 これ等5点は1831年前後に制作された、北斎71歳の時の作品。
 因みに、廣重の「冨士三十六景」は北斎の「冨嶽三十六景」に遅れること18年程経った1859(安政六)年の制作である。

[01]三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館 入口
 01ufj

[02]本展leaflet
 0217971858

[03]葛飾北斎『冨嶽三十六景/神奈川沖浪裏』1831年前後
 03176018491831

[04]同『同/凱風快晴』同年〃
 04176018491831

[05]同『同/山下白雨』同年〃
 05176018491831

[06]同『同/東海道 吉田』同年〃
 0617601849_1831

[07]同『同/尾州 不士見原』同年〃
 0717601849_1831

[08]三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館leaflet
 08ufj_leaflet

【小生comment】
 当館は、旧・東海銀行時代から国内外の貨幣と安藤広重の版画の所蔵では有名だった。
 当館に来れば、日本最古の貨幣である富本銭や皇朝十二銭(注)や、日本に2枚しかないという天正大判の本物が見られる。
 因みに、皇朝十二銭とは、和同開珎(708(和銅元)年)~963(應和)03年)にかけ、日本で鋳造された12種類の銅銭の総称
【01】和同開珎(708(和銅元)年)/【02】萬年通寳(760(天平宝字04)年)/【03】神功開寳(765(天平神護元)年)
【04】隆平永寳(796(延暦15)年)/【05】富壽神寳(818(弘仁09)年)/【06】承和昌寳(835(承和02)年)
【07】長年大寳(848(嘉祥元)年)/【08】饒益神寳(859(貞観元)年)/【09】貞観永寳(870(貞観12)年)
【10】寛平大寳(890(寛平02)年)/【11】延喜通寳(907(延喜07)年)/【12】乹元大寳(958(天徳02)年)

■続いては、最近読んだ、宮崎正弘著『「中国大恐慌」以後の世界と日本』についてである。
 著者の宮崎氏は、〔著者紹介〕に中国watcherとして知られる評論家、作家。1946年石川県金沢市生まれ。早稲田大学中退。
 先ずは、以下に本書の章題を記す。

 Prologue/中国発 金融大恐慌が世界を襲う(P.11)
 第一章/迫り来る 人民元大暴落(P.23)
 第二章/Bubble崩壊後の中国の惨状(P.53)
 第三章/台湾の政権交代が示す中国拒絶の動き(P.85)
 第四章/香港で再燃する反中国憎悪(P.105)
 第五章/習近平の危い軍権掌握と南シナ海の行方(P.127)
 第六章/原油暴落と中東を巡る米中露の暗躍(P.165)
 第七章/狂宴の後、動乱へと突入した中国社会(P.199)
 第八章/日本を襲うChina Shockに備えよ(P.229)
 Epilogue/日本が切り拓く「中国崩壊後」の世界(P.257)

[09]宮崎正弘『「中国大恐慌」以後の世界と日本』
 09

【小生comment】
 中国の内情に詳しい筆者は、中国はいま経済・政治的にかなり病んでいて、中国を発信源とする経済大恐慌が不可避であると説法鋭く述べている。
 氏の述べる処をザックリ言えば次の通りだ。
 中国共産党は、是迄は一党独裁を強みとして「国家資本主義」の如く経済成長を強力に推進し、今やGDPでは日本を抜き世界第2位に躍進。
 しかし、長年の一党独裁が齎した大きな弊害が、幹部から末端に至る共産党員による不正蓄財という政治的腐敗が深刻化。
 中国は、この儘では体制崩壊しかねない程迄社会問題化しているのだ。
 又、中国政府に拠るRiemann shock後の政府系企業への大規模な資金投入は、鉄鋼業に代表される様に、極端な供給余剰を引き起こしている。
 このことについて、宮崎氏は次の様に述べている。
 「過剰在庫の典型は鉄鋼、石炭である。
 鉄鋼の生産能力は12億トンで、世界の約半分を占める。
 国際的には平均で1トンの生産cost 50米$なのに対して中国は90米$もする程に高い。
 しかし余剰在庫を dumping 輸出してこの半値でも売るから、2015年だけでも1億トンは無理矢理捌けたが、その煽りでIndiaのタタが経営不振、韓国ポスコは倒産寸前、Vietnam の製鉄会社が倒産した程に、悪影響は計り知れない」。(P.61)

 又、氏は通貨危機についても、こう警鐘を鳴らしている。
 「(Riemann shockは)米国発の derivative が世界中の機関投資家と金融機関にばらまかれていたのに対して、中国は金融商品として世界に販売していない。
 そもそも中国製のCDS(Credit Default Swap)など誰も買わない。
 邦銀は、中国の developer や建設業者に貸付を殆どしていない。
 つまり中国の経済破綻はすぐれて中国の国内問題であっても国際問題ではない。
 すると導かれる結論は鮮明になる。
 不良債権処理の為に通貨発行量を増やし、銀行倒産を防ぐ為に、運転資金をぶち込み続ける必要があり、現にそうしている訳だ。
 従って人民元の価値は只管(ひたすら)激減する。
 いずれ Freefall(=経済の急降下)が起こる。
 並行して株価の暴落は続き、その複合的な悪影響が世界に心理的panic を運ぶのである」。(P.79-80)

 又、中国の軍拡について、宮崎氏は継続不可能を予想する。何となれば‥
 「かつてソ連は軍事費の負担に耐えられなくなり、経済が樹の幹がボきっと折れる様に破綻、終にソ連邦の崩壊へと繋がったが、同様に、中国のなりふり構わぬ軍拡の金銭的負担は、継続不可能となる事態にいずれ直面するだろう」。(P.141)

 簡単に言って仕舞えば、経済破綻を隠蔽する為に増発された通貨中国元は暴落し、中国国内に極端な inflation を齎し、社会不安の顕在化が予想される。
 しかし、中国政府が強権を発動して社会不安を抑えている限りは簡単には現体制は崩壊しないだろう。
 更に又、中国の人口は日本の10倍あり、中国の上位10%で、日本の全人口に匹敵するのである。
 これ等中国の上澄みの人口上位10~10%(=1億2千~2億4千万人)の国民の需要動向をgripしている限りはあまり問題が起こらないとも言える。
 一方で、所得階層の低い国民層の不満が大規模暴動という形で発生したら、体制崩壊は避けられないのも中国の過去の歴史が証明している。
 その恐ろしさを一番よく知っているのが共産党政権であるので、彼等は強権力を行使して徹底した情報統制を敷き政府批判潰しに躍起になっているのである。
 中国は、内情が海外は勿論、中国国民にも明らかにされていない為、本当によく解らない国である。
 事程左様に中国は奥深い。
 今後も目の離せない隣りの大国、それが中国である。

【後記】昨晩(06月23日(木))は、時習26回生ミニ同窓会を豊橋駅近くの居酒屋にて開催した。
 参加者は、【2637の会】member の林K子さん、中嶋Y行君【3-2】、宮下K一君【3-4】と小生の4人。
 去る3月17日に、《会報》ではご紹介しなかったが、同じ4人で「時習26回生ミニ同期会&中嶋君の誕生日祝い」を開催して以来の集いである。
 今回は、明後日25日が応答日になる林さんの誕生日祝いも兼ねて行われた。
 因みに、添付写真のtable上にあるBirthday cakeは宮下君からのpresent!
 集いでの話題は、同期生の近況や健康長寿に関することが多かった。
 とても楽しい2時間あまりを過ごした後、中嶋君の提案で二次会にも行った。
 が、不覚にも二次会では小生は殆ど寝て仕舞っていた。(笑)
 添付写真は、4人での記念写真。

[10]時習26回ミニ同窓会
 102620160623

 今日、英国が国民投票でEU離脱を決断した。
 この結果が世界経済に大きな悪影響を及ぼすのではないかと危惧されている。
 日本の株価の下落と円高が進行、この先一体どうなるのだろうか?
 心配である。

 ではまた‥。(了)

« 【時習26回3−7の会 0605】〜「06月18日:松坂屋美術館『郷さくら美術館所蔵/美しき花鳥風月‥現代日本画名品展』を見て&古川美術館『開館25周年記念展 花鳥の宴』展を見て」「06月18日:愛知県芸術劇場concert hall/ローマ・イタリア歌劇団:G. Puccini(プッチーニ)『La Boheme(ラ・ボエーム)』を見て聴いて」 | トップページ | 【時習26回3-7の会 0607】~「06月25日:メナード美術館『版画と彫刻collection‥表現×個性‥』展を見て」「06月25日:名都美術館『道〔祈り・暮らし・人生〕』展を見て」「06月25日:愛知県技術劇場concert hall『山田和樹指揮/バーミンガム市交響楽団(The City of Birmingham S.O.)』演奏会を聴いて」「水野和男『過剰な資本の末路と、大転換の未来』を読んで」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【時習26回3−7の会 0605】〜「06月18日:松坂屋美術館『郷さくら美術館所蔵/美しき花鳥風月‥現代日本画名品展』を見て&古川美術館『開館25周年記念展 花鳥の宴』展を見て」「06月18日:愛知県芸術劇場concert hall/ローマ・イタリア歌劇団:G. Puccini(プッチーニ)『La Boheme(ラ・ボエーム)』を見て聴いて」 | トップページ | 【時習26回3-7の会 0607】~「06月25日:メナード美術館『版画と彫刻collection‥表現×個性‥』展を見て」「06月25日:名都美術館『道〔祈り・暮らし・人生〕』展を見て」「06月25日:愛知県技術劇場concert hall『山田和樹指揮/バーミンガム市交響楽団(The City of Birmingham S.O.)』演奏会を聴いて」「水野和男『過剰な資本の末路と、大転換の未来』を読んで」 »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト

最近の記事

05【時習26回3-7の会】【2008年8月16日】《クラス会》於:ブラウンズ&トライ・アゲイン

  • Dsc_0217
    ■2008年8月16日【時習26回3-7の会】《クラス会》を豊橋市内にある『ブラウンズ(一次会)』と『トライアゲイン(二次会)』にて開催しました。T三先生をはじめ全国から15名が集い大変楽しい5時間を過ごしました。 ■名残惜しいなか、23時すぎ、来年の再会を誓って散会しました。

101【2007年6月2~3日】■「千手院」でお会いした皆さんへ←clickでalbumへ

  • Cimg1428
    ■朝護孫子寺にて撮影した写真のほとんとを追加しました。ご高覧下さい。 ■2007年6月2~3日、「賢人会」のmember谷山・中嶋両氏と大和七福神・八宝廻りをしました。 ■七福神の一つ毘沙門天を祭る「信貴山朝護孫子寺」の宿坊【千手院】で一泊。 ■そこで、ご一緒した皆さんとの楽しかったひとときをアルバムにしました・・。      * * * ■瀬尾君、浅田さんとそのお供達の皆さんへ、「感想をお聞かせ」頂ければ幸甚です。 ▼『【時習26回3-7の会】のブログ画面』の【左上欄外】の「メール送信」を左clickして頂くと、今泉宛のmail address ~ < si886@nifty.com > ~ が開きます。 どうぞ、ご気軽に感想をmailにてお知らせください。 ▲【2637の会】のURL・・・  → URL: http://jishu2637.cocolog-nifty.com/blog

最近のコメント

無料ブログはココログ